
第87回あしなが学生募金のオープニングセレモニーが10月18日、東京のJR有楽町駅前で行われました。
セレモニーにはあしなが運動の提唱者である、あしなが育英会名誉顧問の岡嶋信治さん、あしなが育英会の玉井義臣会長、遺児家庭のお母さん東由乃さんとお子さんたち3人、募金事務局長の緑川冬樹さん(神田外語大学4年)はじめ学生募金に関わる遺児学生ら約30人が参加し、通りがかる方々に募金へのご協力を呼びかけました。また、日頃からあしなが運動へ大きな賛同をされている俳優の柴俊夫さんも駆けつけ、遺児学生らと一緒に街頭に立って呼びかけをしてくださいました。

2年半前に夫を病気で亡くした東由乃さん(43)は「昼と夜かけ持ちで働いていますが、4人の子どもたちと生活していくだけで精一杯です。今は、子どもたちは義務教育期間中なので、学費などの負担は少ないのですが、これから先、子どもたちの進学のことを考えると、とても不安を覚えます」と訴えました。
続いて、長男の蓮(れん)くん(中学3年生)が「僕には夢があります。国連に勤め内戦や紛争で困っている子どもたちを助けたいです。そのためにも大学への進学したいのですが、家族の力だけでは学費をまかなえるか心配です。なので、あしなが育英会の奨学金制度をより充実してください」と、あしなが育英会への要望を織り込んだ作文を朗読しました。
冷たい風が吹く中、参加者たちは、あしなが学生募金への寄付は、あしなが育英会が貸与している、病気・東日本大震災を含む災害・自死などにより親を亡くした子どもたちや、親が重度の後遺障がいを抱え働くことが困難な家庭の子どもたちへの奨学金に充てられることを説明し、明日10月19日から20日、26日、27日の4日間、全国約200か所で一斉に行われる街頭募金への協力を呼びかけました。
詳細と最新情報については、あしなが学生募金のウェブサイト〉〉 こちらへ